【運営ボランティア / 林英子さん】人と地域の繋がりで広がる街づくり

人と地域の繋がりで広がる街づくり

運営ボランティア 林英子さん

​大学生、高校生、中学生の3人兄弟のお母さん。
第一回チッチェーノ・チッタでは前日、当日ボランティアに参加。第二回開催に向け、チラシの配布やボランティアとりまとめなど運営にも関わる。

青葉区に住んで16年。複数のボランティアにて活動中。

 (2020年11月時点)


新しい企画へのワクワク感から参加せずにはいられない!

チッチェーノ・チッタ主催の鈴木さんとは三男の小学校時代のママ友です。
子どもが自分のお店の社長さんをするというチッチェーノ・チッタの構想を聞き、衝撃を受けました。
大人が用意した枠で、楽しんでくださいというごっこ遊びではなく、商品を作るのに、材料はどうする、仕入れはどうする、ということを自分で考える。リアルにお金も動く。今までにない企画だと思いました。

本当にそんなことが実現できるの?本当にそんなことができるなら手伝うから声かけて!と新しい事へのワクワク感から第一回開催のお手伝いをすることになりました。

子どもは教えなくてもすでにたくさんのものをもっている

お店を出店する子どもたちはイベント開催半年ほど前から自分のお店を計画するとともに、街には何が必要かということを話し合う会議を重ねていきます。
私たち大人は、子どもの「どういう風にしたいか」を引き出す役、サポートくらいにとどまり、どうしたら実行できるかを自分で考えるお手伝いをしています。
模型を使って街の計画をたてていると、「どういう街にしたい」、「あれが欲しい」、「これが必要」、「どこに配置したらいい?」、「ここに学校があるから近くに公園が必要」などどんどん出てきます。子どもは大人に教えられなくとも自然とわかっているんですよね。

関わっていく中で、子どもの「やりたい!」が責任感も伴いだし、顔つきが変わっていくんです。自分の中での発想を実現していく過程は、大人の想像を越え、驚かされます。
私たちがイメージしていた「子ども」と違って、うまく引き出せればちゃんと意見が言えるんだと気づきました。言葉で表現ができていなかっただけなのだ、と今は思います。
私たちが子どもから学ばせてもらったり、新しい発想に刺激をもらうこともしばしばです。
なかなか他ではない試みですし、新しくて、ワクワクしますよ。

チッチェーのチッタへの関わりから、自分の子育てに

主催のお二人の子育てがすごく魅力的なんです。
見守る子育て、一人の人として接する、子ども扱いをせず、じっくり向き合い話し合う。一緒に活動をしていて、すごく学ばせてもらっています。親は先を考え準備し、口を出してしまいがちですが、自分で考えさせるということが大事だと思います。先に私の思いを伝えず、どう思っているかを先に聞くことを心がけています。

また、即答できる子と時間のかかる子がいます。それも個性なのでなるべく自分で納得のいくような形で選択してもらいたいと思っています。
うちは男の子三人ですが、性格はみなまったく異なります。同じ男の子でもこんなに違うのかと自分で子育てをしてはじめて知りました。
子どもにはいろんなことを積極的に経験をしてほしい。失敗をしても、結果を先に考えなくても、まずやってみたいという気持ちを大切にしてほしいと思っています。子育ては色々ありますが、困ったこともママ友に「こんな面白いことがあった」と楽しんでしまえばいい。どうしようと悩みこまず、ネタとして笑い話にして楽しむようにしています。

誰かのためではなく、自分のため

ボランティアというと、始める前はちょっとハードルが高いかなと思ったりもしていました。
「これができます!」だったり、資格が特にあるわけではないので、「ただのお母さんだけど何か力になれるの?」と思っていました。
最初に始めた幼稚園での読み聞かせのボランティアで、「それでいいんですよ」と受け入れてもらいました。
始めてみると、自分の子ども以外にも楽しんでもらえてうれしかったし、授業参観では見られない素の子どもの姿やお友達を知ることができ、先生方とも距離が縮まり、プラスの事ばかりでした。

​幼稚園の読み聞かせから、小学校の読み聞かせへ、そのつながりから子育てサロンへ、と関わるボランティアが繋がっていきました。
チッチェーノ・チッタでは子どもと大人、地域の方々が繋がっており、ボランティアが地域のつながりをつくるきっかけになっています。どのボランティアをしている方も、みなさん、楽しんでやっているという印象を受けます。

読み聞かせは15年程続けていますが、実際自分が楽しくて続けているんですよね。

延期されているチッチェーノ・チッタ第二回開催にむけて

第一回目はイベントの前日準備と、当日はハローワークのお手伝いをしました。
開催予定だった第二回目は月に1度のミーティングへの参加と地区センターや小学校にチラシを置いてもらいに足を運びました。イベントが近くなるとお手伝いをして頂くボランティアの集計や名簿作りなども担当。読み聞かせボランティアのつながりを活かし、ボランティアの大学生を集めたり、ケアプラザに協力してもらうことができました。

集まってくれた大学生は小学校で読み聞かせボランティアをしている教員、保育士志望の学生さんです。
子どもと関わることは自分たちにとっても実体験として勉強になる、サークル活動の場を広げられる、もっと発信できると学生さんにとってもメリットがあると言ってもらえました。

ボランティア間の繋がりを作れ、読み聞かせの図書ボランティアをしていてよかったと思いました。

地域に出現するチッチェーノ・チッタのこれから

コロナ禍で今はまだ開催は難しいですが、毎年恒例の地域に根付くイベントにしたいと思っています。子どもが地域を巻き込む素晴らしい企画なので、もっとたくさんの方に関心を持って参加してもらいたいです。
大人と子どもの懸け橋になってくれるような学生さん、第一回イベントに来場頂いた方々、地域の元気なお年寄りなどにも関わって頂き、幅広い年齢層の地域の方に関わってもらいたいです。
短い時間でもできるお手伝いを整備したり、前日準備だけ、片付けだけなどでもボランティアに関わりやすい工夫をしていきたいと思っています。


インタビュー・記事   :  サービスグラントママボノのみなさん

​コロナの感染拡大予防のため、オンラインでインタビューをしました!
離れていても、お話を聞けるのはとても良いですね。

ママボノのみなさん、強力サポート本当にありがとうございました!!